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睡眠と体温変化
具体的に運動することによって
寝つきが良くなるといった研究データはありませんが、
運動をすることでより早い時間で深い睡眠が得られ、
この深い睡眠がより長い時間得られると言われています。
眠りやすさと大きな関係があるのは、体温の変化です。
つまり運動そのものではなく、
運動をすることによって体温が変化することが
睡眠に良い影響を及ぼすものと考えられています。
深部体温が下がったタイミングが入眠のチャンス
運動をすると体温が上がりますが、
人間の身体は表面温度が上がると、
急激に内部の体温を下げて、通常の体温に戻そうとします。
これはホメオスタシスといって、
人間は体のバランスを一定に保とうとする機能が備わっているのです。
このホメオスタシスによって、
体が異常な状態に陥るのを防いでいるのです。
実は人間の体はこのように体温が下がる時に眠りやすくなっています。
このように深部体温が下がるとき、
脳や体は休息モード、つまり睡眠に向かっていくのです。
よくドラマなどで
冬山で遭難して眠くなってしまうシーンを見かけますが、
あれが体温が下がることによる生理的現象なのです。
このような生理現象を利用すれば、
運動することによって体を眠りやすい状態にすることができます。
ここでポイントとなってくるのは、
運動を行うタイミングです。
運動をするなら、寝床に入る2時間前までにしておきましょう。
一度体温が上がってから下がることで眠気が起こるので、寝つきが良くなります。