目次
レム睡眠とノンレム睡眠
ヒトの眠りには大きく分けると、以下の2つのパターンに分類されます。
●レム睡眠:脳を活性化する眠り、大脳を目覚めさせる眠り⇒目覚めに適した眠り
●ノンレム睡眠:体温が低く、呼吸や脈拍も遅くなり、血圧も低下。一般的には大脳の休息時間と考えられている。
眠りに入ってから3時間(熟睡期)を過ぎたあとは、徐々にレム睡眠が増えてきます。
6時間未満の睡眠時間の人を短眠者、9時間以上の人を長眠者と呼んでいますが、
短眠者はノンレム睡眠の割合が多く、深い質の良い睡眠をとっているのです。
成長段階による睡眠パターン
レム睡眠とノンレム睡眠の割合は年齢によって変化します。
ほとんどを眠って過ごす新生児期は脳がまだ発達途中なので、
眠りそのものも未熟で、この時期の睡眠の半分は動睡眠と呼ばれ、
やがてレム睡眠に進みます。
あとの半分はノンレム睡眠に変わる静睡眠で、
次第にその割合が増えていきます。
脳が成長途中にある乳幼児期は、
脳を作るため、レム睡眠が先行することがあります。
この時の睡眠周期は大人と違い40~60分と短め。
幼児期は夜の睡眠だけでは足りないので、昼寝で補う必要があるのです。
5~10歳になると、日中の昼寝はしにくくなり、
成人と同じ睡眠パターンになります。
老年期には連続した夜間の眠りをとるのが難しくなり、
中途覚醒が増えて、深いノンレム睡眠が減ってしまう傾向があります。
そのため、昼間の眠気が強くなり、昼寝をしやすくなるでしょう。